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2015年 07月 14日

国立考古学博物館

ギリシャの至宝が集まっている考古学博物館も見逃せません。
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まずはシュリーマンが発掘したミケーネの黄金のマスク。
博物館中央はホメロスがうたった「黄金に富むミケーネ」にふさわしい、沢山の金の装飾品が所狭しと陳列されていました。
見つけた時はさぞびっくりしたことでしょう。紀元前16世紀頃。
国立考古学博物館_e0178312_14294872.jpg
そしてそれよりも遡って紀元前2800−2300年キクラデス文明の大理石の彫像。
奥はフルートを吹き、前は竪琴をもつ音楽家。
4千年も前の人たちはどんな音楽を奏でていたのでしょうか。
とても保存状態もよく綺麗なのにおどろきました。
ピカソやヘンリームーアも影響を受けたそうです。

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紀元前1500年頃の火山噴火によってポンペイのように
火山灰に埋まってしまったサントリーニ島のアクロティリ遺跡から出土したフレスコ画。
時代はミノア文明(クレタ文明)の頃です。
美しい色彩が今も残っています。

この遺跡から他にも保存状態の良い壁画や陶器が展示してありました。

サントリーニ島というと風光明媚な景観だけという印象が強かったのですが、
興味深い遺跡や博物館もあり見どころが沢山あるようです。
幻のアトランティス大陸だったかもしれないというのもロマンがあります。

国立考古学博物館_e0178312_14295508.jpg
ミケーネを中心としたミケーネ文明は、
ミノア文明と同時期より少し後に栄えたのですがまだフレスコ画などが似ています。
こちらも鮮やかな色彩が綺麗に残っています。
国立考古学博物館_e0178312_14295834.jpg
こちらもミケーネから、犬を使った狩猟の様子。青い色がとても素敵です。

アルカイック様式のクーロス像(青年像)や貴重な壺なども沢山展示されていました。
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紀元前460年頃のブロンズ像。ポセイドンもしくはゼウスとされています。
Delphiの博物館のブロンズ像と並ぶ古典期の傑作。
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ヘレニズム期の馬と少年。紀元前140年頃の作品だそうですが、躍動感が見事です。
上のポセイドン像もこちらも偶然に海底から見つかったのだとか。
ギリシャのブロンズ像というのは後に溶かされて武器などに作り変えられたことが多く
ほとんど現存していないそうです。
幸か不幸か海で眠っていたのが良かったのですね。
しかしエーゲ海を一大捜索したらいったいどれほどのお宝がでてくるのでしょう。
太平洋で軍艦武蔵をみつけるより簡単そうな?と思うのは素人なんでしょうね。
国立考古学博物館_e0178312_14301633.jpg
アンティキティラ島の歯車式機械。
最古の複雑な計算機として知られ、その複雑さは1000年後の技術工芸品に勝るとも劣らないのだそうです。
紀元前150年−100年の制作、1901年に沈没船から回収されたのだとか。

これを実際に見ることが出来た主人はとても興奮していました。
国立考古学博物館_e0178312_14302177.jpg
博物館のカフェで一服。
グリークサラダはどこで食べても間違いがありません。

見るものが沢山あるので半日費やし
足が棒になりましたが眼福でした。

しかし古代から文明が栄えては滅び、その度に多くのものが失われ
歴史が繰り返しているのを改めて感じます。
もちろんそれはどこの国の歴史を見ても同じことが言えるのですが、
ギリシャの場合スケールが違うような気がしました。

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by flouribunda | 2015-07-14 02:29 | ローズ家IN GREECE '15 | Trackback | Comments(0)


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