2014年 12月 14日
(昨年、娘がボーディングスクールを受験した際書いていた未公開の過去記事です。末尾のTag#ボーディングスクールを押していただくと受験に関する公開済みの記事がまとめて見られます。) 受験を4校に絞った時点で推薦書を書いていただく方達には連絡をしました。 まずどこの学校も、現在習っている英語の先生、数学の先生、そして学校長もしくは進学カウンセラーからの推薦の質問書を提出しなければなりません。推薦書はどこの学校も共通の書式で、1枚書けば良い様になっています。しかし、学校のウェブサイトやオンライン受験サービスでその書式を見ると、とても詳しい内容です。また学校によってオンラインか、郵送か、と提出方法も違うので、余分な手間をおかけする先生方には失礼の無い様お願いしました。娘にも充分先生方には感謝の気持ちを表す様言い聞かせました。 課外活動の指導者もしくは良く受験者を知っている学校外の大人からの推薦の質問書も提出しなければなりません。学校によっては両方からの提出が望ましいとされている場合もあります。 娘は2才からお世話になっているバイオリンの先生と、生まれた頃からお世話になっている主人の同僚の方にお願いしました。 バイオリンの先生は1週間に1回以上ずっと会っているので、お願いに上がっただけで全ておまかせしました。 主人の同僚の先生には娘と一緒に家族でお願いに上がり、1時間ばかりお話をさせていただきました。推薦書には項目も多いので、なるべく推薦者の方が書きやすい様に、現在の娘をより良く知っていただくためです。推薦書に書いて欲しいことなどを申し上げた訳ではありません。 (後日の話) 合格後、Revisitに伺った学校の1つでは、それまで会ったことのなかったアドミッションオフィサーの方が覚えておられました。「君があの推薦書の子か。素晴らしい推薦書でしたよ。感心しました。」とおっしゃって下さいました。 アメリカ人はうわべだけのお世辞を並べるよりも、もっと本人の本質的なところを見て、正直な推薦書を書くことが多いと思います。推薦書を読慣れている方には美辞麗句はすぐにわかって信用をなくしてしまいます。主人も推薦書を書く場合はとても時間をかけるのですが、推薦書を書いて下さった先生も大学の先生なので書慣れているとはいえ、吟味して書いてくださったのだろうと有り難く思いました。 アメリカでは推薦書はかなり重要です。もちろん他の審査書類も考慮に入れ、その内容に即した真摯に書かれた推薦書は信用されます。また常識ある人はそのような正直な推薦書が書けないであろう相手には推薦書を頼みませんし、推薦者も良く知らない相手の推薦は引き受けません。私達も推薦者の選択はかなり気を配りました。 余談ですが、娘の同級生の友人は西海岸の有名校を4校受験し、全ての学校から合格通知をもらいました。娘の学校からは同じ西海岸なので数名受験していたのですが、合格したのは彼女だけでした。成績や課外活動ではそれほど違いはなかったはず、それでも彼女が合格したのは推薦書の違いだと皆が納得しました。それでも誰もやっかむ人はいません。成績だけでなく、本人の性格だけでなく、誰が推薦書を書く労力を惜しまないかも、その子の実力だとわかっているからだと思います。 今日もご訪問ありがとうございます。こちらの事情をよくご存知の方には学校名なども分かるとは思いますが、あえて記しておりません。どうかご了承下さい。 下のバナーに応援のクリックをいただけると嬉しいです。 にほんブログ村
by flouribunda
| 2014-12-14 00:10
| 娘
|
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Comments(6)
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at 2014-12-14 04:01
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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flouribunda at 2014-12-14 09:48
鍵コメさま、
コメントありがとうございます。誤解を招きかねない表現なので書くのをためらったのですが、個人的な備忘録でもあり、娘が昔を思い出して読む時にもそういう子もいたね、と懐かしいかも?と書いた部分でした。アメリカの受験で全く日本と異なるのは、卒業生の子弟だったり、大口寄付者の子弟だったり、学校ごとに基準は異なりますが私立学校ですので縁故入学が禁止されているわけではありません。彼女の場合は著名な推薦者がとても真摯な内容の推薦書を書いたであろうと皆が容易に想像できたのでした。
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at 2014-12-15 03:47
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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flouribunda at 2014-12-15 04:32
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clover
at 2014-12-15 22:16
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受験も日本と大きく違いますね@@。推薦書、夏のキャンプでも必要で(2通も、、)オーディション用にDVDも送って、奨学金もいただいたのですが、ワークショップの参加でも推薦書が必要だったり(それだけで合否が決まる場合も@@)。
たまたま見て驚いたのですが、大学受験ですが、MITだったか、推薦書の書き方が、いい例、悪い例と、サンプル付きで説明されていて、大学のほうでも通り一遍のものより、もうちょっと手をかけた踏み込んだものが欲しいのだなあ、と。 サマーキャンプなどで、頼むのも恐縮してしまうのですが、快く書いてくださる先生方に本当に感謝です。
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flouribunda at 2014-12-15 22:49
クローバーさん、
本当に推薦書を重視しますよね。そしてそれを書いてくださる先生方も結構親身になってしっかり書いてくださるので日頃からの大人への接し方を気をつけさせるのも大事だなあとつくづく思いました。 |
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米国在住27年となりました。カリフォルニア州パサデナ在住。一人娘が成長しEmpty Nesterとなってから50の手習いで一念発起。ナンタケットバスケットの講師としてパサデナロサンゼルス教室を開講しています。こちらのブログでは50代夫婦の日常を綴っています。2021年6月、20年間住んだ「ローズ家の家」を売却し、現在はコンド住まいです。気軽にコメントしてくださいね。 by flouribunda リンク
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