2014年 06月 25日
再度話は遡ります。娘が違う高校に行くことは先日書きましたが、長年(12年!!)お世話になった先生からも卒業することになりました。そして初めてのソロリサイタルをすることになりました。 しかし普通はワンマンショーで1時間も弾くなど高校卒業時にするものです。先生は乗り気だし、娘はどうしてもやりたいと言うのですが、それでなくても忙しい学年末、満足な練習も出来ずに困るのは貴女だから、と私は最後まで反対していました。本腰を入れて練習しなくてはならない3月下旬、なかなか練習に気持ちが入らないのを見て「今なら間に合うから先生に謝って断ってきて。こんなに他の事で忙しいスケジュールなのに、リサイタルなんて無理だから。」と私に言われたこともありました。でも自分も納得してやめるつもりだったのに、先生とレッスンをすると「やっぱりどうしてもやりたい。」。とにかくリサイタルまでは毎日の練習時間をとるのがとっても大変な日々が続きました。バイオリンの先生の時間のある時にはエキストラにレッスンを入れていただいて、リサイタルが近づけばロスアンジェルスの伴奏の先生のところへ。 そして本当にやると決めた約2ヶ月前から親の方も準備が始まりました。まず会場探し、日程の調整、招待状送付、ケータリングの準備。なんといっても大変だったのは当日何人来ていただけるかわからなかったことです。娘がつながりのある方達には皆さんに招待状をお送りしましたが、リサイタルという性質上、気軽に来ていただきたいので出欠をとるわけにいきません。小さなホールでやって席が足りなくなったら大変だからと300名入れるホールをおさえたは良いものの、今度はそんなにお客様がいらっしゃるのか?ケータリングも人数によって準備がちがってくるので当日まであーでもない、こーでもない。 写真はリサイタル5日前に卒業の忙しい合間をぬって会場下見リハーサル。この前にはピアノの先生のスタジオで1時間みっちりリハーサルをしていただいていました。あいにく会場にはバイオリンの先生もピアノの先生も来ていただけないので、急遽お友達の声楽家の先生にステージでの振る舞い方などをご指導願いました。親の私達だけだったら絶対プログラム全部弾くなんてことはなかったでしょうが、上手な先生の誘導のおかげで「素晴らしいわ、じゃ、次。」と完璧なリハーサル。本当親なんてもう無力と感じました。 そして迎えた当日。リサイタルは5時開演でした。直前のピアノとのリハーサルは3時半から。結局ケータリングはお手伝いを何人かにお願いして自分達でやることに決めたのでzipcarを予約して2台体制にしました。座長(ワンマンショーですからね)のサロン予約は午後1時(なるべく髪の毛のセットがもつように。)でした。Zipcarにあらかじめ買っておいた200人分ぐらいの飲み物などや冷蔵しなくてもよいものを積み込み(12:30)主人が運転、私は家の車を運転して一緒に座長をサロンに連れて行きました(1:00)。彼女が髪の毛をセットしてもらっている間に私と主人は飲み物を冷やす氷を買いに。そして会場までの案内ボードに目立ちやすい様につける風船を買って主人は一足早く会場に(2:00)。 私はセットの終わった娘を乗せて(2:15)一旦家に戻り、娘を降ろして会場へ荷下ろしの手伝い(2:30)。すぐに家に戻って娘と冷蔵必要なお菓子を乗せて会場へ(3:15)。それからも3:30からはじまるはずのリハーサルがピアノの先生が道に迷って主人と私が走り回り3:45からになったり、なかなか会場にお客様が現れなくてやきもきしたり、、、。 でも開演10分前ぐらいになると続々といらして下さいました。娘には「良くて5、60人集まれば大したものだから、、、皆忙しい土曜日だし、あまり期待しない方がいいからね。」と事前に言い聞かせていたのですが、最終的には160−170名の方にご出席いただきました。忙しいから行けないとおっしゃっていた方が来て下さったり、お友達がお友達をさそって来て下さったり、ご近所の、娘を小さい頃からご存知の方が来て下さったり、学校の先生やお友達、お友達はもう旅行に出かけているからと(もう夏休みなので)お母様だけが来て下さったり、家族全員でいらっしゃって下さったり、遠いところから駆けつけて下さったり。本当に嬉しいことでした。 心配していた会場の空き具合も半分以上の席が埋まると結構混み合った印象になります。お客様が落ち着くまで5分開演を遅らせました。ステージに上がって初めて客席の埋まり具合を見て嬉しそうな顔をする娘を見て私達も一安心。 演目は Suite Italienne for Violin and Piano Igor Stravinsky I. Introduzione Violin Concerto in E Major La Primavera Antonio Vivaldi l. Allegro ll. Largo lll. Danza pastorale Symphonie Espagnole in D minor Edouard Lalo l.Allegro non troppo Violin Sonata in G minor Claude Debussy l. Allegro vivo ll.Intermede:Fantasque et leger lll. Finale: Tres anime Scherzo Tarantell Henri Wieniawski お花もプレゼントも一杯いただいて満面の笑顔。 アンコール曲まで2曲弾いて、最後に自分で考えたご挨拶を読んで約1時間、演奏の細かい出来不出来は別として(ああ、嫌ですね、そんなことが気になってしまう)、初めてのソロリサイタルを立派に務めたと思います。 今思えばリサイタルでもなければこの中学卒業の忙しい時期、バイオリンのお稽古どころじゃなかったかもしれません。3ヶ月ぐらい空白の時期があってもおかしくないほど娘も親も忙しくしていた時期でした。そこをよく自分でしがみついたと思います。そして娘の力でこれだけの人を集めて、自分が持っている力を全て出し切る事が出来ました。素晴らしい経験だったと思います。その様な経験をさせてやれた事に親として本当に嬉しく(思いっきり声を嗄らして反対したけど)、娘を誇らしく思いました。ありがとう。 今日もご訪問ありがとうございました。我が家でこんな沢山のお花に囲まれたことがあったでしょうか。この後1週間ばかり芳しい香を堪能する事が出来ました。 下のバナーに応援のクリックをいただけると嬉しいです。 にほんブログ村
by flouribunda
| 2014-06-25 17:30
| Violin
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Comments(4)
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lgbbetty
at 2014-06-26 21:58
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ご両親様おつかれさまでした。でも一生の思い出になりましたね。準備は大変だったと思いますが手作り感あふれる素晴らしいコンサートでした。出席できて大変光栄に思います。手作りのお菓子もあったなんて、会場から出るのが遅く食べそびれました。残念です!
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flouribunda at 2014-06-27 10:52
ベティさん、
本当にありがとうございました。そう言っていただけると嬉しいです。私達にとっても良い記念になりました。もうちょっとお菓子を用意しておけば良かったです〜。ちなみに私が用意したのは焼き菓子だけです。お腹こわさないものだけ。絶対余ると思っていたので、お持ち帰りの箱まで用意していたぐらいでした。
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clover
at 2014-06-27 20:31
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ソロリサイタル成功おめでとうございます!
学年末で本当に忙しい中、達成感も素晴らしいですね。12年来!の小さい頃からの先生とお別れするのはとても名残惜しいことと思いますが、大きなマイルストーンですね。 親にとっても素晴らしい思いでですね。規模もレベルも全く違いますが^^、昨年の息子の初めてのソロリサイタルで、当日までの手配で、いろいろあたふたしたことを思い出しました^^。ケータリングを頼んだのですが、万一のため?たくさん頼んで、余った分(結構大量〜〜)我が家の毎日のデザートとなりました^^。
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flouribunda at 2014-06-28 04:05
cloverさん、
ありがとうございます。やっぱり節目になるので良かったです。娘も精神的に成長したように思います。ソロリサイタル、本当に手配が大変ですよね。私達もやって初めてわかりました。ケータリングも一応見積もりしてもらったのですが、内容をみたら「これなら自分たちでやれば、、、、」と算盤はじいてしまって、、、、。余ったら自分たちで消費、、、わかります!もったいないですものね。 |
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米国在住27年となりました。カリフォルニア州パサデナ在住。一人娘が成長しEmpty Nesterとなってから50の手習いで一念発起。ナンタケットバスケットの講師としてパサデナロサンゼルス教室を開講しています。こちらのブログでは50代夫婦の日常を綴っています。2021年6月、20年間住んだ「ローズ家の家」を売却し、現在はコンド住まいです。気軽にコメントしてくださいね。 by flouribunda リンク
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