ローズ家の台所

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2015年 01月 11日

ボーディングスクール受験:Revisit Day 1校目 2014−4−07

(昨年、娘がボーディングスクールを受験した際書いていた未公開の過去記事です。末尾のTag#ボーディングスクールを押していただくと受験に関する公開済みの記事がまとめて見られます。)

私達は見学日前日の早朝の飛行機で東海岸に向かいました。1週間学校を休むことになるので娘は宿題を山ほど抱えています。西海岸からだと時差があるので移動に1日かかります。学校の授業日なのですごくもったいなく感じます。先日会った同じ学校に受かった生徒さんの中には、学校を休みすぎてしまうので行けないとおっしゃっていたご家族もいらっしゃいました。でも我が家は最後まで優柔不断なのでしょうがありません。それに9月から学校に行く心の準備としても、是非見ておきたいです。

直行便で夕方に到着し、レンタカーで宿泊のホテルに行きました。近くのレストランで食事をとり、この日はすぐに就寝。

当日は8時に受付開始と聞いていました。10分前ぐらいにホテルのロビーに降りると、それらしき親子ばかりがいました。でも面接の時とちがい、皆晴れやかな笑顔です。やはり今度はこちらが主導権を持つ方なので緊張感も種類が違います。

4月というのにまだまだ寒い、ところどころに雪が残っています。でもとっても良いお天気で見学日和でした。

学校に着いて、空いているところに路上駐車。都会の小さな学校にいると、すぐ「駐車場は?」と心配になってしまうのですが、そこは敷地の広い学校、路上駐車も簡単でした。

受付にいくと早速校長先生が玄関にいらっしゃいます。こちらの学校では同窓会にもお招きいただき、校長先生にもお会いしていたので覚えて下さっていました。そして受付で今日のスケジュールや資料、名札などが入ったパケットを渡されました。受付テーブルの横にはアドミッションディレクターがいらっしゃいました。ご挨拶をすると、娘の手を両手で取り「おめでとう。君に会えてとても嬉しい。今日は大切な君の為にこの学校が一生懸命用意した一日だ。心ゆくまで楽しんで欲しい。」上手いなあ。

会場に入ると後方にはコーヒーや紅茶、ジュースなどの飲み物、ヨーグルト、果物、マフィンやパンなどが用意されていました。ステージでは男子生徒のジャズトリオの演奏、皆が好きなものを取って飲んだり食べたりしていると時間になり、アドミッションディレクターのご挨拶が始まりました。
「皆さんは長い受験期間で緊張の連続だったと思います。本当に心からお祝いを申し上げたいと思います。さて、今度は私がものすごい緊張を強いられる番です。」
「今日はありのままの学校を見ていただきます。何も特別なことをしていません。出来る限りの判断材料を差し上げて、ご自身で決めていただきたいと思います。」等
次に校長先生がご挨拶。ご自身のお嬢さんが学校に通ってらした時のお話や生徒のエピソードなど、とても家庭的な温かいお話をされました。

そして壇上に10人ぐらい生徒達が座り、パネルディスカッションがありました。こちらの学校では服装規定があるのでとても落ち着いた感じがします。女子生徒の規則は緩いと聞いていましたが、女子も一様に品良くまとまっていました。
ランダムに選ばれた生徒達のようですが、全員が質問に対して的確に受け答えする姿に感銘を受けました。時にはユーモアを交えながら、会場の質問にもよどみなく答えます。生徒のスタンダードの高さに驚きました。「皆が優秀だと学内での競争が激しいと思われるが、、」という質問では「確かにこれまでこんなに優秀な生徒が一斉に集まった場所にいた事がなかったので、最初はとても戸惑いました。でも慣れてくると、みな得手不得手があることに気付きます。完璧な生徒はいないんです。だから皆偉ぶったりしないし、控えめです。そして出来ない事をお互いに教え合ったりするようになるので、仲が良いです。」「優秀な生徒が多いということはとても刺激的な環境です。」「寮でも勉強で分からない事があると、上級生に聞けばすぐに解説してくれるんです。とっても便利です。」

その後子供達はそれぞれホストの生徒達に会いました。そして保護者とは離れて、一日ホストの生徒に付き添い学校生活を実際に体験します。

会場に残された保護者は留学プログラムなど、学期中、又は休暇期間中にある、様々な活動について説明を受けました。さすがに歴史ある学校、経験と全世界に広がる卒業生ネットワークを利用した魅力ある内容になっていました。

それが終わるといよいよクラス見学です。受付ですでに2名分ののチケットをもらっていました。見学日といえど生徒達は普通の授業を受けています。そのため邪魔にならないようにあらかじめチケットに記入されているクラスを見学するように、とのことでした。渡されたチケットは物理の最上級クラスと法律関係のクラス。親の履歴書を見て選んであるとしか思えません。とても細かい配慮に感心しました。

チケットに記載されたクラスにいくと、10人の生徒に先生が一人円卓に座っています。他の2人の見学者とともに私も円卓を囲みました。見学者はいないものとして授業はすすめられましたが、先生の目が行き届くので私も思わず緊張してしまいます。生徒達があらかじめ予習してきたテキストについて意見を交わしています。先生はどちらかというと議論を誘導するだけ、生徒が5人しゃべったら先生がしゃべるぐらいの割合でしょうか。生徒主体で授業がどんどんハイペースで進んで行きます。生徒達はよそ見をする間もなく、他の生徒の意見に集中して耳を傾けています。正直私のレベルでは議論の内容まで詳しくわかりませんでしたが、これは授業の予習が相当必要だということは良くわかりました。そして生徒を観察すると、用意しているかどうかが一目でわかります。堂々と自論を展開する生徒の横で、冷静に反対意見を述べる生徒、そして口数は少ないけれど的確な合いの手を入れてまるで先生の様に議論をまとめる生徒。これは生徒の学習レベルが揃っていないと出来る授業じゃありません。圧倒されて見ていると、やはり授業に参加出来ていない生徒もいました。一人は先生からも目をそらし、ずっとノートを見つめたまま、全く話しません。もう一人は少しは発言をしようとするのですが、噛み合わない。これは性格的にもこの授業のスタイルが合う生徒と合わない生徒がいるのが容易に想像出来ます。

主人は物理で一番難しいクラス「量子力学」に行きました。これも円卓でディスカッション主体に進められる授業です。生徒はとても優秀で、皆事前の勉強もきちんとしてきているようだったとのことですが、理数系のクラスでこういう授業の進め方はなかなか難しいのではないか?と思ったそうです。

実際に授業を見せていただけたのはとても参考になりました。

クラス見学の後は生活面におけるQ&Aセッション、保健室、栄養管理、寮生活、アドバイザー、進路相談などについて主任の先生が答えて下さいました。もっぱら保護者の関心事が「世界各国から集まる優秀な生徒達の中で我が子が自信喪失してしまうのではないか、それに対して学校にどのような精神的サポートを用意しているのか。」に集中していたのが印象的でした。それに対しては学校も良くある質問として詳しく答えていました。

その後のカフェテリアのランチは自由時間でしたが、見学者の質問に答えられるように在校生の保護者の方達がテーブルにあらかじめ座っておられました。私達のテーブルには外国からサバティカルで滞在中の、大学の先生ご夫妻がいらっしゃいました。9年生の息子さんのお話を聞かせてくださいました。食事はとてもシンプルで質素なもの。お世辞にも美味しいとは言い難いものでした。デザートに持って来て下さったクッキーのようなものも、原色のアイシングのかかったものでいただけませんでした。

食事の後は事前にアポを取っていた日本語の先生にお目にかかりました。日本語クラスや、先生が主催されている日本人会の生徒達の様子なども伺いました。もう何年もこちらの学校で教えていらっしゃる先生です。日本人会も年毎に活発な年とそうじゃない年があるそうですが、今年は会長の生徒さんが頑張って団結が強いのだとか。アメリカで育った娘ですが、やはり日本や日本人には特別な親しみを感じる様に思えます。こうやって少しでも日本に触れる機会があるのは親としても嬉しいです。

午後最初のプログラムは寮のツアーやキャンパスツアー、大学進学カウンセラー、各アートクラスの説明会など選択肢がある中から、私達は音楽科の説明会に行きました。音楽科の建物に行くと10組ぐらいの見学者がいました。質問を聞いた限りでは他の生徒さんはそれほど音楽を熱心に勉強しているという感じは受けませんでした。でも説明後、個別に主任の先生が相談にのってくださいました。受験書類に添えた娘の演奏もきちんと見て下さっていたようで、娘の事を覚えて下さっていました。先生ご自身の息子さんもこちらの学校の卒業生で音楽学校に進学されたとのことで、この学校で音楽を続けて行く事、またこの学校からは少し距離のある音楽院に土曜日に通う可能性も含めて、詳しくお話を聞く事が出来ました。息子さんは先生が毎土曜日に送迎をされたので音楽院に通う事が出来、ここでは叶わない良いプログラムだったということも教えて下さいました。でも保護者が近くに住まない娘の場合は通う事はかなり難しいし、無理だと思った方が良いと正直におっしゃいました。「そのかわりとまではなりませんが、バイオリンではとても良い先生がこちらの学校で個人教授をして下さっているし、音楽だけでなく学業と両立したいと望むお嬢さんの場合には、やる気さえあればそれなりにバイオリンを続けて行く事は不可能ではないと思います。9年生からは普通は入れないオーケストラも私が保証しますし、私が出来る彼女がバイオリンを続けて行く上での便宜はなるべく図る様にします。」と力強い言葉をいただきました。「ご存知の通り、この学校の生徒は本当に優秀で、勉強でも何でも突出して出来る生徒が必ずいて、自分が到底叶わないと劣等感に陥ることが多々あります。その中で自信を保つために、自分が得意なものには固執するようになります。音楽が得意な子は音楽科が第2の寮、練習室が自分の部屋になることも珍しくありません。」それは夢の様な話ですが、とにかくバイオリンを続けて行く環境はそれなりに整っているようで安心しました。

午後二つ目のプログラムは各教科の先生がホールにいらして、好きな様に質問が出来る時間でした。全教科の主任の先生のお話を聞きました。

娘が中学から習っていて、この学校でも履修しようとしているラテン語は、聞いていたとおり厳しそうでした。でも同じ様に熱心に質問していらっしゃる保護者の方達が沢山いらっしゃって、あえて難しい語学をすすんで履修しようというのが好ましいと思いました。ただ、本当に「勉強しない子はついてこれません。」と淡々と説明をすすめる先生は容赦ない感じでした。数学では主人がディスカッション方式での授業の進め方について質問をしました。この学校でも理数系がディスカッション方式に変わったのは他の教科に較べてまだ日が浅いことだそうです。でも今のところ上手く行っているとのことでした。きちんとカリキュラムが組まれていて、それに合わせて進んでいるので教え損ねていることはないはず、カリキュラムも公開されているので参考にして欲しいとのことでした。科学では9年生で生物を履修するか、物理を履修するかは学校によって方針が異なります。この学校ではどちらの選択も可能ということですが、7対3ぐらいの比率だとのこと。選択肢があるのは良いと思いました。

そうしているうちに見学の生徒達が戻ってきました。娘も明るい笑顔で戻ってきます。娘のホストはアジアの国からの留学生で1つ年上の女の子。最初に生徒の質問会で壇上に上がって話していた、とても利発そうなお嬢さんでした。クラス見学はもちろんのこと、お友達に紹介してもらったり、一緒に皆でご飯を食べたり、とても楽しい時間だったそうです。ホストの彼女はラテン語を取っていなかったので、他のお友達がラテン語クラスに連れて行ってくれたり、臨機応変に対応してくれたそうです。私達は寮を見る機会がなかったのですが(他のプログラムで忙しくしていました。希望すれば見ることは出来ました。)娘は見せてもらいました。ホストの生徒のお部屋は寝室は個室で、ルームメイトとリビングをシェアしている部屋だったとか。結構暗い部屋だったから、自分が住むにはもっと飾りたいそうです。

そして男子だけのアカペラグループの歌を聞きました。学年が違っても和気あいあいと楽しそうで微笑ましいです。

最後に校長先生とディレクターのご挨拶があり、見学日プログラムは終了しました。午後3時半までスケジュールが周到に組まれた1日でした。見学にきた人達のフィードバックを大事にして毎年改良を加えているとおっしゃっていましたが、本当に細かい配慮がされた見学日でした。

一度ホテルに戻り、学校にも近いレストランに出かけました。そして夜にもう一度学校に戻り、オーケストラの練習を見学しました。見ているとバイオリンが上手な生徒もいる様なのですが、オーケストラの全体のレベルは予想どおり、あまり高いものではありませんでした。時間も30分足らずで、なかなか上達は難しいかもしれません。ただ生徒達のお行儀がとても良かったのが好ましかったです。室内楽などではレベルの高いグループがつくれるかもしれません。

長かった1日でした。

(最近の話)
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歯の矯正のライナーが遅れて届いたのと、娘が間違ってこちらを送り先にネット注文した商品が届いたので送りました。2日で着く、詰め放題の小包箱。当日焼いたパン、パックのご飯、海苔とふりかけ、お菓子は太るからご法度なのでのど飴とミルキー(お菓子だけど、、、)。詰められるだけ詰めました。何かおかずになるものを送ってやりたいけれど、市販の常温保存可能なものは添加物ばっかりだし、かといって作って腐っても困るし。
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まあパンなら3、4日は大丈夫でしょう。
本当は甘いお菓子ならもっと日持ちするのですけどね。カロリーの塊のカステラとか。

今日もご訪問ありがとうございます。こちらの事情をよくご存知の方には学校名なども分かるとは思いますが、あえて記しておりません。どうかご了承下さい。

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by flouribunda | 2015-01-11 00:10 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by gg at 2015-01-11 02:24 x
今回も長尺の力作となりましたね。
各学校が優秀な生徒を求めてしのぎを削る姿がうかがえます。
アメリカでは語学は盛んでないと思ってたのですがラテン語とは格式が高いですね。
日本で育たれた教授が物理の授業を天下りでなく、生徒のディスカッション主体で進めるやり方にどうにも納得のいかない姿も想像できます。
しかし音楽院が遠いため通えず、あまり音楽が盛んでないのがどう影響するか、最終決定から目が話せません。次も楽しみです。
Commented by raypianoviolin at 2015-01-11 04:10
1校でみっちりと詰まった一日ですね~。これなら再度訪問する必要性を感じます。受験する人には、この細かな記録はありがたいですね。

食べ物の厳しい評価がおもしろい!さすが!
小包にミルキーが入っているところが、なんかかわいくって、ほっとしますよ~。^^しかし、よくこの箱にここまではいるもんなのね~。
Commented by flouribunda at 2015-01-11 05:06
ggさん、

私も以前はアメリカでは他言語学習に重きをおかない印象がありましたが、娘を私立学校に通わせてから覆されました。こちらの進学校の語学の授業の進度はすごいです。日本の英語どころではありません。どの語学でも高校3、4年間で普通に会話できるようになるのではないでしょうか。ラテン語は特に多くの言語の基礎でもあり、進学校ではとても人気が高いです。多くの学校が卒業式でラテン語を無事修了した生徒を特別に表彰します。娘もそれを目指していますが、、、かなり悪戦苦闘しているようです。
Commented by flouribunda at 2015-01-11 05:12
レイママさん、

本当に行って良かったと思いました。みっちりスケジュールが組まれてあってとても疲れましたが、さすがだな、と思った。こういう世界があったんだ、、、と目からウロコ。食べ物は「えっ??」と思った。でも食べ物ごときに贅沢を言わないというのも学校のポリシーを感じられて、取り繕うところのない潔さがあったわ。

荷造りなら任せてください!


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