2014年 12月 04日

ボーディングスクール受験:キャンパスツアー、インタビューでの6校の印象 2013-11-14

(昨年、娘がボーディングスクールを受験した際書いていた未公開の過去記事です。末尾のTag#ボーディングスクールを押していただくと受験に関する公開済みの記事がまとめて見られます。)

こちらにはそれぞれの学校について書きました。共通することに関してはこちらに書いています。

あくまでも私達や娘が感じたことを率直に書いています。そのまま読まれますと、さぞ娘が優秀なように感じられるかもしれませんが、どこの学校でも模範的なアメリカ人的な対応(なんでもとにかく褒める)であった、ということでしょう。多分どの受験生にも同じように接していると思われます。なぜなら学校にしてみれば面接時にいかに受験者数を増やすことが出来るか、というのは学校の評判にも関わってきます(競争率が高い=人気がある=良い)。面接時に対応がまずければ、そこで受験をやめてしまう生徒もいるからです。そして、それは学校にしてみれば、アドミッションオフィサーの成績にも関わってくるのではないかな?と勘ぐることもできます。つまりアドミッションオフィサーは学校の優秀なセールスマンと見なすのが妥当です。どうぞその点を充分に差し引いてお読み下さい。

1校目

インタビューツアー1校目ということでかなり緊張しました。ガイドツアーでは学生数が少ないにも関わらず、充実した設備に圧倒されます。寮などはとても清潔感があり、アットホームな印象。まとまりがあって、落ち着きのあるキャンパス。学校の周りはすこし寂れた印象ではありますが、一旦門をくぐると別世界、背負う歴史から醸し出されているのでしょうか、包容力があり、なんだか安心感があるキャンパスでした。ちょうど校長先生もいらして少しお話することが出来ました。待合室では兄弟がすでにこの学校に通っている家族や、スポーツのコーチと別にアポイントメントを取っている生徒が他の学校よりとても目立ちました。

ツアーガイドは白人のとても品の良い可愛らしいお嬢さん。育ちの良さがわかります。でも格好はスポーツウェアという、とてもラフなスタイル。中学も私立学校に通っていたそうです。親が出しゃばって質問するのもおかしいので、会話は娘とガイドの彼女中心ですすんでいました。

インタビュアーはこの学校の卒業生だというアドミッションオフィサーの若い方でした。親子別でインタビューを受けました。あまりインタビューの仕方に慣れていない印象を娘も私達も持ちました。娘の時には最後に廊下でベテランアドミッションオフィサーと少し話しをしたそうです。偶然ではなく、あらかじめ確認のために上司の方が待っていた感じがあったそうです。インタビューは不慣れな感じではありましたが、質問は沢山して下さって、とても熱心に話を聞いて下さいました。ひとつ残念だったのは、この日に音楽科の先生とのアポイントメントがとれなかったことです。あらかじめ学校には連絡がしてあったのですが、通じていませんでした。アドミッションオフィサーの方もおっしゃっていましたが、本来ならアポイントメントがとれた雰囲気でした。

このアドミッションオフィサーの方からは、クリスマスにとても丁寧な手書きのカードをいただきました。

2校目

こちらもとても充実した素晴らしい環境のキャンパスです。新しい建物も多く、かなりの財力がある印象です。待合室で1校目と同じ受験生家族がいたり、受験生の傾向が似ていると感じられました。スクールカラーが比較的似ているからでしょう。

待合室では隣あったご家族と少しお話しました。お父様が卒業生だそうです。お話するうちに、娘の今カリフォルニアで通っている学校の関係者と、そのお父様が同級生だったことがわかり、話がはずみました。受験生のお嬢さんはその学校か、今住んでいる街の自宅から通う私立校を考えている、とおっしゃっていました。ボーディングスクールはお父様の母校しか受けていないとのことです。お話を伺っていると卒業生の連帯感がとても強いことを感じました。どこのボーディングスクールでもきっとそうなのでしょうが、やはりボーディングスクールという環境が高校生という年代の生徒達に与える影響はかなりなものなのでしょう。

ガイドはとてもしっかりしたお嬢さんでした。11年生ということですが、入学時に1年遅らせているとのことで年齢的には12年生だそうです。1年遅らせるということが良くあるそうです。良い面、悪い面があるでしょうが、彼女に限ってはとても落ち着いた模範的なガイドぶりで、学校生活を存分にエンジョイ、かつ有意義に過ごしているのが目に見えるようで好印象でした。

インタビューはベテランといった感じの女性のアドミッションオフィサーで親子別に受けました。娘もとても話がしやすかったそうです。私達をインタビューに呼ぶ為に二人でもどってきた際にも、和気あいあいといった感じでした。親のインタビューの時にも部屋のドアを閉じるなり、お褒めの言葉を沢山頂戴し、返答に困るほど。そしてそれからは、かなりのセールストークがはじまりました。「お嬢さんからはこう伺いましたが、こういった点で我が校はピッタリだと思います。」というような。

こちらの学校でもあらかじめ音楽科の先生とアポイントメントが取りたい旨お願いしてあったのですが、通じていなかったようでした。けれどインタビュー後に音楽科の建物の見学をオフィサーの方からも勧められ、行ってみました。ちょうど主任の先生がいらっしゃって、20分程お話が出来ました。個人練習室やオーケストラの練習室も見せていただきました。ざっくばらんに他の寄宿学校の音楽科の評判なども教えて下さいました。その先生はもともとは最後の日に行く6校目の学校で教えておられたそうです。先生にしてみても、より設備の良い学校、より良い待遇、より良い生徒を望むのは当然のことでしょう。先生のボーディングスクール双六を垣間みた思いがしました。

3校目

こちらはアドミッションオフィスの入り口が少しわかりにくくなっていました。ここでいきなり小さな失敗です。朝1番のアポイントメントでした。まだオフィスが開いていないのかもしれないと、なんと私達は10分前まで、今は使われていない昔の入り口で待っていました。さすがにおかしいと思って主人が角を曲がってみると、そこに新しい大きな入り口が!それなら昔の入り口のところに矢印でも掲げておいてくれても良さそうなものを、、、。でもとにかく時間には間に合いました。朝一番だったのに、もう待合室は受験者で一杯といった感じでした。

すぐにガイドの生徒さんが来て案内してくれました。こちらはとても広大なキャンパス。大学の様です。目立った柵もありません。どこからどこが学校なのかも慣れないとわかりにくそうです。こちらも新しい建物が多く、またどこでも教科書やノートを広げて一生懸命勉強している生徒達の姿が印象的でした。

ツアーから戻ってきて、ほどなくするとインタビューに呼ばれます。こちらも親子別です。年配のとても落ち着いたインタビュアーの方でした。後から頂いたお名刺で調べると、アドミッションオフィサーではなく、卒業生のボランティアの方でした。お話した雰囲気からは同窓会の卒業生代表ご意見番といった感じの印象です。もう毎年のようにインタビューを手伝っているのではないでしょうか。とても丁寧に細かくインタビューをして下さった様で、娘は年配の男性に物怖じすることなく自然に楽しい会話が続けられたと喜んでいました。私達を呼びにもどってくる際も、途中で受付の方とそのインタビュアー、娘とでひとしきり、その学校のオリジナルなイベントについて楽しげな会話をしていました。部屋から二人が出てきたと思い、緊張して起立して待っていた私達はかなり手持ち無沙汰な状態でした。

親のインタビューの時も理路整然とお話がすすみ、主に娘がしゃべったことに対して確認がなされていきました。あとからアドミッションオフィサーではなく、卒業生の方だった、ということがわかり、学校に対する愛情溢れた話し振りにも納得がいきました。どういう生徒に来て欲しいかということを盛んにおっしゃっていたのも、大事な母校のためということなのでしょう。

最後に私達を送りだして下さる時(どこの学校でも最後は親子とインタビュアーで握手をしてお別れします。)のことです。待合室の他の受験生家族も沢山いる前で、その方が「来年の秋になったら、また君に会えることを期待していますよ。」とおっしゃったのがひどく印象に残っています。その方特有の社交辞令と理解しましたが、そのようなことをもし他の受験生が私達の目の前で言われていたとしたら、、、親として、とてもナーバスになったことでしょう。親の私達は顔には出さなくとも、びっくりしてしまいました。周りのご父兄の視線を感じます(勝手にそう思っただけで、誰も気にしてないかもしれないのですが。)。しかし娘はすかさずとびきりの笑顔で「もちろん私もそう願っています。」とお返事していました。狐と狸の化かし合いじゃありませんが、アメリカ流のこのやりとりの呼吸、我が娘ながら良く身についているものだと感心しました。

こちらの学校ではインタビュー後に音楽科の事務の先生とアポイントメントが取ってありました。時間通りに音楽科の建物に行くと、優しそうな上品な女性の先生が待って下さっていました。事務所で、音楽プログラムについて伺っていると、ちょうどそこにバイオリンの先生が通りかかって、私達をご紹介いただきました。運良くバイオリンの先生に施設を見せていただき、お話を伺うことが出来ました。充実した講師陣と音楽教育プログラムに勉学との両立をこなす生徒も少なくないという心強い言葉を聞きました。

4校目

こちらも3校目と同様、広大なキャンパスです。アドミッションオフィスもかなり混んでいました。キャンパスツアーのガイドさんは中国からの留学生でした。見るからに学業がさぞ優秀であろうと思われるお嬢さんで、そつのないガイドでした。 

学校の施設はこれまた立派なもので、迷子になってしまいそうです。ガイドツアーで受けた印象はかなり自由な、大人っぽい雰囲気です。これは合う生徒と合わない生徒がいるのでは?と少し母親としては不安も感じたのは否めません。

インタビュアーはこの学校の卒業生、若いアドミッションオフィサーでした。親子別でインタビューを受けました。娘は少し話しにくい印象があったようですが、親の私達の時には全くそんな風には感じませんでした。私達が話した時には娘が言いたい事は全て理解してくれていたように感じました。2、3校目のインタビュアーが経験豊富な年配のインタビュアーだったからせいか、娘は少し戸惑った様です。若い方が良いとかベテランの方が良いとか、わざわざインタビュアーを指定するとか、インタビューの前に私達も良く聞きましたが、娘の場合は若いインタビュアーはかえって話しにくいようでした。

待合室で待っていた時には受験生のお父様とお話しました。2校目で一緒になった方で「またお会いしましたね。」という感じでした。お父様とお嬢さんと二人で1週間東海岸のボーディングスクールツアーをされているのだそうです。インドでIT関係のお仕事をされているとか、とても気さくなお話好きの方でした。待合室では3校目で見かけた親子も何組か見ました。やはりボーディングスクールの受験生は複数校受験するものなのですね。

この学校ではインタビューの後、知り合いの在校生が音楽室を案内してくれることになっていました。そこで他にも何人かの在校生とお話することが出来ました。音楽をかなり真剣に学んでいる生徒達ばかりで、充実した音楽プログラムのことなどを教えてくれました。皆とても感じの良い生徒達でした。自分たちの受験エピソードなども教えてくれました。皆複数合格して、Revisit Day(合格した生徒達が入学を決断する前に再度学校を訪れることが出来ます。)に来て、この学校が一番勉強と音楽が両立しやすく感じたそうです。とても参考になりました。

5校目

この学校は敷地はとても広いのですが、校舎がまとまっていて私は好ましく感じました。やはり冬は寒い地方なので校舎の移動がしやすいのは魅力的です。そして周りの自然の美しさ、こんなところで勉学に励むのは理想的とも思える環境でした。

待合室もとびきり豪華です。ガイドツアーはホッケー選手だという、とても体格の良い生徒さんでした。彼女はその学校にほど近い都市出身でした。毎週お父様が迎えに来て、近くの街のホッケーチームの練習に参加しているのだそうです。驚く程にスポーツ施設も完備。12年生の彼女が「今年は沢山大学を見に行きましたが、うちの学校の設備に勝るところはありませんでした。」。そうでしょうとも。各教室からの眺めや、全校生徒が座れるという最新式のホール、まるでリゾートホテル。

インタビューはアドミッションオフィサーの女性が担当でした。彼女の部屋でソファに座ってインタビューを受けました。この学校のインタビューは親の私達も少し戸惑いました。そのオフィサーのインタビューの進め方なのでしょうが、なんだかインタビューというよりも応募審査書類の書き方のガイダンスを受けている様な感じです。「まだ受けると決めた訳ではないのですが?」と思わず言いたくなりました。娘のインタビューもその様だったそうで、娘もインタビューにはあまり良い印象を持たなかったそうです。

けれど待合室にとても愛想の良いアドミッションディレクターがいらっしゃいました。受験生それぞれに「遠いところをようこそ」と挨拶をしておられたその方とは少し立ち話になり、会話がはずみました。

インタビュー後、あらかじめ予約しておいた音楽科主任の先生ともお話が出来ました。ピアノがご専門で、とても意欲的な先生でした。実はこの学校を見学することに決めたのも、この先生が色々と改革して、新しい試みをなさっていると噂に聞いたからでした。娘も私達もとても好感を持ちました。どれだけ実力のある生徒が集まるのかはわかりませんが、音楽プログラムは充実していて、先生の指導には期待が出来そうで、練習もしやすいであろうと感じました。

待合室ではやはり他の学校でも見かけた親子が数組いました。1校目で見かけた、とてもパリッと清潔で高級感のある素敵な格好をされていたお母様が、この日にお見かけした時にはかなり疲れた印象で(失礼なのですが、、)、やはりこのインタビューツアーというのは親にも精神的に疲労が大きい 、、、となんだか妙に納得してしまいました。きっと私もそう見えていたことでしょう。

帰りに駐車場でとても上品なご婦人に会いました。ご挨拶を交わしたところ、英語の先生でした。1年の契約でいらしたところ、ここの生活がとっても気に入ってしまい、6年になるとのことです。見晴らしの良い教室をもらえるかどうかというのが大事、と軽口をたたいておられました。言い得て妙、だと思いました。

6校目

この学校は良い意味で一番きらびやかな所がない、落ち着いた質実剛健な雰囲気のキャンパスでした。もちろんキャンパスは広く、とてもお金がかかっていることは明らかです。新しい建物も建築中でした。広くても全体から受ける雰囲気がどこかアットホームでした。ガイドツアーはカリフォルニアの私達が住む隣町から来た11年生でした。

待合室では12年生の生徒さんが飲み物や新聞のお片づけなどをお手伝いされていました。とても気さくなお話好きのお嬢さんで香港出身だそうです。「忙しい〜。」と言いながらも色々お話してくれて、とても学校が家庭的な暖かさに溢れている印象を受けました。

こちらでもやはり他の学校でお見かけした家族がいました。スーツを身につけたとても賢そうなアジア系の男子生徒。寸分隙のない高級ツイードのスーツを身にまとったお母様の印象は2日前と全く変わらず、向こうも気付かれたようで会釈をかわしました。かなりご年配の男性と一緒で、男性はガイドツアーにはいらっしゃらず、待合室で待っておられました。先生が引率しているのか、5人ぐらいのグループでガイドツアーを受けている女子生徒達もいました。多分ボーディングスクールの中学校から見学に来ている雰囲気です。

インタビュー前に、あらかじめ予約していた音楽科主任の先生が待合室までお話に来て下さいました。カリフォルニア出身のコーラスが専門の先生でした。芸術プログラムのための新しい建物がもうすぐ完成だそうです。これから良くしていこうと思っているとおっしゃっていましたが、他の学校の音楽科の先生と較べると少し元気がありませんでした。

インタビューはアドミッションディレクターの先生でした。昔は校長先生が使われていたという、建物中央の学校の敷地が見渡せるとても素敵なお部屋でした。物腰の柔らかい、紳士といった感じの方で、二人のお子さんを含むご家族と学校敷地内に住み、食事もご家族でカフェテリアで生徒達と食べるのだとか。生活すべてが学校に関わっているとおっしゃっていました。学校をとても大切に思っていらっしゃる気持ちが伝わってきて、教育者としても安心して子供をまかせられる、と親の私達が思える先生でした。インタビューはまず娘が先生と、その後娘が同席して親のインタビューがありました。親のインタビューに子供を同席させるのも、親の気持ちを子供が理解できるので良いことだと思いました。

この先生からは翌週に手書きのポストカードを頂きました。

今日もご訪問ありがとうございます。こちらの事情をよくご存知の方には学校名なども分かるとは思いますが、あえて記しておりません。どうかご了承下さい。

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by flouribunda | 2014-12-04 00:10 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by raypianoviolin at 2014-12-04 02:27
わぁ~、壮観ですね!どの学校もそれぞれの良さを短い時間で知ってもらおうとしている姿勢を感じます。読んでいるだけで、その場の緊張感?が伝わってきますよー。^^何日何校にも渡るインタビューには、印象の良い服装って大事!と考えるのは皆同じ、高級ツィードのスーツより。勉強になるわ~。
Commented by flouribunda at 2014-12-04 09:25
レイママさん、

今自分で読んでもこんなことあった?って感じで、やっぱりその時に書いておくといいですね。大変でしたが、結構親子ともに良い経験になりました。全く知らない人に会って自分を理解してもらわなくてはならない、、、そんな経験この年では普通しないからすごく鍛えられたと思いました。


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