ローズ家の台所

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2013年 03月 12日

卒業式と謝恩会

卒業式と謝恩会_e0178312_12424753.jpg土曜日は日本語補習校の卒業式でした。
パンサーは1年生の2学期から補習校に通いました。(1学期は日本に滞在し、東京の小学校に通っていました。)長い様で短かった小学校6年間でした。2年生、3年生では日本の小学校で夏休みの体験入学もしました。4年生の1学期はドイツのベルリンに滞在したため休学しましたが、2学期に再度試験を受けて編入しました。

小学校2年生から毎年家族で漢字検定も受けました。(パンサーは9級から5級まで)さすがに5、6年になると熟語も増え、漢字の習得が難しくなりましたが、それでも検定のために集中的に勉強した効果は普段の勉強をずっと楽にしてくれました。


卒業式と謝恩会_e0178312_1250048.jpg最後の土曜日のお弁当。

いつも現地校が終わる6月から補習校もお休みしていたため、普段の補習校の宿題と夏休みの宿題をかかえた夏は悪夢でした。ドリルの採点に作文の添削、自由研究に頭を悩ませました。アメリカにいて3ヶ月日本の学校に通わないことがどれだけパンサーの日本語を退化させるか、身にしみる夏休みでした。9月に学校が始まってリズムが戻るのを待ちわびたのを覚えています。
運動会も毎年リレー選手で走り、最後の運動会ではアナウンス係もさせていただきました。運動会が一番好きだったんじゃないでしょうか。


卒業式と謝恩会_e0178312_134189.jpgもう見られないランドセル姿。小さい頃は重くて嫌がっていましたが、いつ頃からか軽々と持つようになり、最後まで使うことに文句を言わなくなりました。(でも一番似合ってたのはやはり重いと文句を言ってた小さい頃でした。)

最後まで学校に行くのは嫌がりました。きっとどこのご家庭でも程度の差こそあれ、同じことだと思います。学校に出かける前に隠れて出てこなかったことや、引きずって車に乗せたこと。フリーウェイで私が怒って、「ここで降りなさい」と言ったこと、「学校行かないで帰るから。」と途中で引き返したことも1度や2度じゃありませんでした。それでも私が続けられたのはパンサーが2年生の時に1年間補習校の役員をやって色々と学ばせていただいたからでした。役員をやって他の保護者の方達が皆それぞれ必死の思いで補習校を続けさせているのを目の当たりにしなかったら、先生方の思いを知らなかったら、きっと途中で私が投げ出していたと思います。

6年生は卒業に必要な出席日数がギリギリでした。担任の先生に各教科時間数の表までいただき、休みが1/3を超えない様、最後まで気が抜けませんでした。卒業するために現地校の先生が推薦して下さった課外活動にも参加できず、泣く泣くあきらめたこともありました。来年度は今年以上に土曜日に用事が増えるので、残念でしたが中学進学は断念しました。

そんな色々な思いがこみあげた卒業式。日本式の厳かな式は涙腺がゆるまずにはいられませんでした。

卒業式と謝恩会_e0178312_1310179.jpgそして卒業式のあとは謝恩会。謝恩会はやらない学年もあるとか、今年は謝恩会係の保護者の方達のご尽力で素晴らしい会でした。毎週の様に集まってアイデアを練ってらした係の方達のことは存じ上げていましたが、これほどとは。広い会場に美味しいお食事が並び、タレントショーではパンサーもバイオリンを、主人も一言ご挨拶をさせていただきました。担任の先生方はピアノと歌で参加され、子供達は特技の空手やグループのダンスなどを披露してくれました。


卒業式と謝恩会_e0178312_13112995.jpgその後は楽しい法話があったり、先生方も仮装に協力していただいてゲーム大会があったり、分刻みの進行。そして極めつけは、ここ2ヶ月ぐらい、放課後に同級生のお宅を練習場に開放していただいて練習を重ねた合奏、合唱です。(ありがとう いきものがかり)正直、最初はどうなることやらと思っていましたが、日本の小学校でもこんなに短期間で上手にならないんじゃ?と思う程息の合った感動的な演奏でした。

日本語補習校に通う子供達も現地校と補習校の二重生活で大変ですが、それは親にとっても同じこと、現地校と補習校の用事両方です。それを見事に子供の為と思ってこなす日本語補習校の保護者の方達って本当にすごいと改めて感じた謝恩会でした。

6年間頑張った子供達への素晴らしい門出の一日でした。

本当にありがとうございました。

by flouribunda | 2013-03-12 13:41 | 娘 ボーディングスクール受験記 | Trackback | Comments(17)
Commented by raypianoviolin at 2013-03-12 16:21 x
じ~ん。またじ~んとなってしまった。(涙)今たまたまRayがベートーベン悲愴第2楽章を弾いていて、この文章のBGMにぴったり。flouribundaさんのご苦労が、パンサーちゃんの頑張りが目に見えるようです。

本当におめでとうございます。^^
Commented by K at 2013-03-12 23:24 x
パンサーちゃんのご卒業おめでとうございます!!
いつもブログを楽しみにさせて頂いております。

我が家にもパンサーちゃんと同じ年の女の子がいて、年少から4年生の1学期まで補習校に通ったのですが、山場の3年で親子共々燃え尽きてしまって現地校優先と辞めてしまいました。ですので、ご卒業までのご本人とご家族のご苦労は本当に良くわかります。
日記を読ませて頂いて,私まで感動で涙が出てしまいました。
本当におめでとうございます!!
Commented by maman at 2013-03-13 00:31 x
ご卒業、本当に本当におめでとうございます。
なんだか、我が子と重ね合わせてしまって…読んでいるだけで涙が(会社なのに…)。

うちも、あのとき(嘘をついたり隠れたり泣いたりして登校を拒否した数々の土曜日)、諦めずに連れていっていれば…来年の今頃は、1人涙、、どころか号泣していたんだろうな~~と。笑 

実は、娘を補習校に通わせようか迷う(通わせたいなあ~と思う)理由にランドセルのこともあったからなんですが(とあるランドセルに一目ぼれしてしまい…)、ん~♪やっぱりランドセルはいいですね~!

ジュニアもこれを読んで、「いや~パンサーちゃん本当にすごいね!!すごいわ、ホント…」と心の奥から声を出していました。

パンサーちゃん(もちろんご両親も)本当にお疲れさまでした。
益々のご活躍を心からお祈りしています。
Commented by flouribunda at 2013-03-13 00:47
レイママさん、

ありがとうございます。
そうか、第2楽章はこんな感じ?それは今度ハンカチ用意ですね!
子供が大きくなるなんてあっと言う間ね〜。なんだか子供の卒業式だけど、親にとっても幼かった娘とのお別れの式だなあとつくづく。
Commented by flouribunda at 2013-03-13 00:57
Kさん、

コメント嬉しいです。ありがとうございました。

本当に色々なご家庭とお子さん達とご一緒させていただきました。途中でどうしても続けられないと断念された方達も沢山存じ上げています。でもお子さん達には必ずや補習校に通わせたご両親様の思い、日本の学校の良い所、悪い所全て心にしっかりと刻まれていることと思います。
補習校に通った日々があったからこそ、今現地校で活躍されているのではないでしょうか。

Kさんのお嬢様も小学校ご卒業ですね。おめでとうございます。
Commented by flouribunda at 2013-03-13 01:18
ママンさん、

ありがとうございます。

毎週、根気くらべですもの。特に日本から転校してきた子供と違って、こっちで育っている子にとっては苦行でしかないですよね。喜んで学校に行くのは運動会だけ?って感じでした。でも辛いことも一杯経験したけれど、だからこそなんとかマラソンゴール出来てほっとしています。

私もランドセル姿を見ては自分に喝を入れてました。これを6年間使わせるまではあきらめないぞ、と。象徴でしたね。私自身は小学校低学年でさっさとランドセルなんて持たなくなったんですけどね、おほほほほ。ここだけの話。

でも、もう絶対に使うことのないランドセルに補習校、勉強だってとことんやらせたから悔いもなく、「こども」の娘にさよなら出来たような気がします。やっぱり日本式の区切りっていいなあと思った土曜日でした。
Commented by toriyashiki at 2013-03-13 03:40 x
ご卒業おめでとうございます。
通う子供もそうですが、親の方も本当に大変なのですね。お疲れ様でした。(ロージーも卒業おめでとう!笑)
パンサーちゃん、ランドセルなんて持ってたのですね。他の子供よりはるかに大人っぽいパンサーちゃんなので、上の写真見ても、妹のランドセルを持ってあげてるように見えます、笑。

補習校を卒業したといっても土曜日は相変わらずお忙しそうですが、体には気をつけてくださいね。
Commented at 2013-03-13 06:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-03-13 06:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by natsumikanq at 2013-03-13 10:59
ランドセルを片方の肩にかけて歩く後ろ姿がもう大学生みたい。
それにしても、小学校低学年でランドセルをしょわなくなったって⁈え⁇⁇
Commented by flouribunda at 2013-03-13 11:24
鳥屋敷さん、

平日5日かけて学ぶことを1日でやるので家庭学習は必須。ドリルの丸付け、やりなおしも全て親の責任です。野放図に育った私の小学校時代とは大違い。最初はびっくりしました。でもそれでなければ身に付かないと徐々にこちらも慣らされてきて、かなり厳しく勉強させましたよ。それでも漢字の間違いはとんでもなかったり、、、バイリンガルへの道は遠いです。

ランドセル、、あまりに似合わな過ぎて、ここ2年ぐらいは申し訳なく思って持たせてました、、、、。
Commented by clover at 2013-03-13 12:14 x
ご卒業おめでとうございます!
我が家は補習校は引っ越しをしてから遠くて通えなくなり、毎年、6年間!(と年長さん)本当に短期間でしたが、日本で体験入学をさせていただき、昨年夏が本当に最後で、今年はもうないんだなあ、と思うと、胸が締め付けられる気がしてしまいます。
こうして日本式の卒業式の感動を分けていただいて、本当に感謝です。
始まりと終わりを式でくくるっていいですね。次に進んでいくのですね〜(もうどんどん早く)。
息子も6年まで、頂き物のランドセルをしょって通いました^^。
今年の秋はもう中学最終年度に入るし(小学校終わったばかりなのに?)、土曜日も、忙しさが増していきますね@@。
Commented by flouribunda at 2013-03-13 14:47
春日様、

いつでも独白コメントお待ちしてましてよ。そっか、揃って答辞か。書いてるだけで涙出てきます。
学校で全くカラーが違うから謝恩会も感動の日本的なものでした。びっくりしちゃった。
皆卒業だったんだもんね。そっちの式に行ってたら号泣、多分歩けなかったと思うわ。(こっちでもかなり泣いたけど)
Commented by flouribunda at 2013-03-13 14:54
mikangちゃん、

大人が子供のランドセルをしょってあげてる姿だよね。誰も彼女のだとは思わない、、、って感じ。

多分1年使ったかどうか、、、それさえも覚えていない。だって重いじゃない!!暑いし、重いし。ええ、だから娘のランドセルは「恥ずかしいから自分で持つよ」と言い出すまで私が車から教室までいつも運んでました。週に1回だしね。3年生ぐらいまで私がこの写真の娘のように背負ってたなあ。でもいつのまにか自分で持ってたね。作戦成功!!
Commented by flouribunda at 2013-03-13 15:08
クローバーさん、

ありがとうございます。胸が締め付けられる、、、って本当その通りですよね。きっと日本で暮らしてたらこれほどの思い入れがなかったんじゃないかなと思います。こちらに住んで子供を育てているからこその感覚ですよね。卒業式では自分の子供だけではなく、知らない他のお子さんの姿を見ても涙が出てくるんです。
息子さんもご卒業おめでとうございます。いよいよ中学生って、もう終わりの年だし。なんだか中学生を楽しむ余裕がないですよね。高校に入ったら親なんてほとんど必要に感じてもらえないですもの。
Commented by apricotberry at 2013-03-20 13:51
パンサーちゃん、卒業おめでとうございます。
うちは後1年〜。 次女は5年! 
でも、同じ学校でも全然違うんですね。こちらでは謝恩会なんてやってませんでした。 お友達が卒業したけれど、式のあとは公園で遊ぶみたいって言ってました(笑)
Flouribundaさんもご苦労様でした。 宿題はやる方も、やらせる方も大変ですもんね。 でもいつか、大人になって「あのとき補習校に行っててよかった。」と言ってくれることを信じて、わたしもがんばります。
Commented by flouribunda at 2013-03-20 15:56
apricotberryさん、

ありがとうございます。

謝恩会はその学年のカラーでまったく異なるものとなるらしいです。去年は謝恩会自体なかったとか。でも今年は謝恩会委員の方達はそりゃあ大変だったと思いますが、素晴らしい謝恩会でした。こども達はもちろんのこと、先生方にも、親にとっても一生思い出に残るものになったと思います。
宿題は本当大変ですよね。丸付けが、、、。嫌が応にも見たくもない間違いを見せられて、二言が三言になり、、、、
中学はいらっしゃらないのですか?6年生は卒業があるので娘もなんとか頑張りがききました。あと少し(少なくとも長女さんは)応援してます!


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