ローズ家の台所

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2010年 04月 28日

ベルリンのバイオリンレッスン

お待たせいたしました!!って誰も待っていないと思いますが。や~っと先週バイオリンのレッスンが始まりました。

23日にレッスンしていただいたのは、毎年滞在するアスペンで3年前と2年前にパンサーに個人レッスンして下さった当時大学院生だったT先生のご紹介。ベルリンに留学中のN先生。なんとお住まいは歩いて5分の距離でした。教える経験はまだ少ないとおっしゃっているN先生ですが、とても優秀な今も日々研鑽を積んでらっしゃる先生が,ご自身の経験をお話して下さりながら優しく手ほどきしてくださるのはパンサーにとっては願っても無いことです。パンサーもN先生をとても気に入った様子。一人で練習していてもこれでいいのか不安になるし、かといって母は全くの素人であてにならない状態から、信頼できる先生に見てもらえるので安心してレッスンでは弾いていました。これまで一人で練習していた不安げな音から様変わり。バイオリンの場合、自分の耳が頼りなので、誰かわかっている人に見てもらえるというだけで精神的にかなり違うものなのですね。時々弾いて下さる音に親子で酔いしれてしまいます。ずっと先生の弾くのを聴いていたい?

ベルリンのバイオリンレッスン_e0178312_22463672.jpgそして24日にお宅までうかがったG先生は、去年アスペンで私達が滞在している時に個人レッスンして下さったC先生のご紹介。フィルハーモニックの元団員でベルリンの音楽学校で教えてらっしゃったそうですが、今は引退されています。教え子さんたちは今もフィルハーモニックの団員だったり、色々な場所でご活躍されていたり、2ヶ月間とはいえパンサーにはもったいない先生です。Carl Fleschの音階本をだしたら、「ああ、私のおじいさんの本だ。」血がつながっているのではなく、Carl Fleschの孫弟子にあたるそうです。ちなみにこの本を編集した方が先生だったのだとか。
引退されたのは去年で、その最後のツアーがLAだった、とおっしゃるので、もしや?と思ったら、私達も聞きに行ったコンサートでした。
優しくおおらかに教えて下さる先生、半分ぐらいお話ですが、そのお話がとても面白く、勉強になります。エッセンスだけ教えて下さるという感じで、なかなかおっしゃっていることを音にするのは大変そうですが、鳥のさえずりしか聞こえない閑静な住宅地にうかがってのレッスン、きっとこの先パンサーがバイオリンを続けていく上で良い思い出になることでしょう。

今回の滞在中はN先生がご協力くださったこともあり、G先生にレッスンしていただいた事を、N先生に噛み砕いて教えていただくという恵まれたレッスン環境が整いそうです。

アメリカで今までレッスンを積んできましたが、小さい頃からやってきてやはり叩き込んできた部分もあります。でもこちらでは一息抜いたレッスンで、バイオリンや音楽に対する考え方が変わるかもしれません。こんな素晴らしい機会を与えて下さったT先生やC先生にも感謝ですし、やはりそれを可能にしたのはパンサー自身なんだと思うと叩き込んだ部分も無駄ではないですね。G先生にはあらかじめお電話で、他の先生を紹介することも出来るからと言われていたので、教えて下さるとおっしゃった時は本当に有難い気持ちで一杯でした。

ベルリンのバイオリンレッスン_e0178312_22471444.jpgベルリンのバイオリンレッスン_e0178312_22474754.jpg今日もご訪問ありがとうございます。G先生がお住まいの住宅地の写真です。きっとこの2ヶ月通ううちに緑で一杯になることでしょう。アパートから先生のお宅まで電車と徒歩で約30分。通いやすいです。
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by flouribunda | 2010-04-28 00:02 | ローズ家IN BERLIN '10 | Trackback | Comments(8)
Commented by silver at 2010-04-28 13:11 x
待ってました!(笑)
いよいよバイオリンレッスンも始まったんですね!
素晴らしい先生に教えていただけることになって、それがまた滞在されている所から近くて、すごーく良かったですね!!パンサーちゃん、運にも恵まれてますね♪
レッスンはどんな感じなのかな?
また、出来たら記事にしてくださいね。待ってまーす!
Commented by flouribunda at 2010-04-29 05:32
Silverさん、

や~っと、始まりました。技術的には短期間ですから大して飛躍は無いかもしれませんが、音楽に対する理解は深まるんじゃないかと期待しています。一緒に弾いて下さる先生が良いとは限らないといいますが、やはりN先生はお若いだけに一緒に弾いて下さり、それがまた素晴らしく上手なので聞くだけでも勉強になります。娘にこれがどれだけ恵まれたことかは今はわからないかもしれませんが、きっと大きくなればわかるでしょう。
Commented by ピアノ&バイオリン at 2010-04-29 10:02 x
はーい!ここにも待っていた人有りです。^^

素敵な環境が整ったようですね。音楽に対する理解が深まるようなレッスン内容!これから益々目が離せませんね!私達も期待しています。^^

素晴らしくお上手な先生が一緒に弾いてくださるのって、やはりとても分かり易いですよね。特に自分達にはそんな感じがします。パンサーちゃんが何を感じ取れるか!?楽しみですね。^^
Commented by kiyoria at 2010-04-29 10:39 x
最近いつもワンテンポ遅れたコメントでごめんなさい(自戒)
もちろんレッスン情報待ってましたよ。
音楽についての理解、深くなられるでしょうね〜。もちろんその地がヨーロッパだということもとても関係されることでしょう♪
丁度良い年齢かもしれませんしね。
音楽を小さいころから叩き込む、うーん身につまされます。小さい頃は多少スパルタでも叩き込んでおかないと、これくらいの年齢になったときに開花しないし、パンサーちゃんのように豊かな出会いにも恵まれないのですよね。弾けないとどうしても消極的な姿勢になっちゃいますしね。
うちに来られる生徒さんのご家族でも、「うちはそんな専門家にさせるつもりではありませんから、まあそこそこ大人になるまで楽しめたらいいというくらいで結構です」なんておっしゃって、チェロの宿題も減らしてほしいとか、大目にみてほしいとか、いろいろ注文つけられるんですけど(笑)ほんと、大人や先生を少々うならせるくらい弾けないと楽しくないですよ〜。
うちも、受験に負けずやっぱりもっとがんばろう!素敵なお話ありがとうございます。

Commented by flouribunda at 2010-04-29 21:51
ピアノ&バイオリンさん、

先生の弾くのをいつも期待してはいけないんでしょうが、呑み込みの悪い娘にとってはやはり即効性があります。先生をみる眼差しが変わります。パンサーより少し大きいくらいの可愛らしい先生なんですけどね。音を出すと、すごいんです。

あっ、もちろん大先生のレッスンもまた違った意味で勉強になっています。曲の解釈が、ユニーク。「クライスラーは抜粋ばかりするからな~」ととなりのオジサン呼ばわりでMozartのRondo(クライスラーの本にはいっているので)もこきおろして場をなごませながらしっかり重要な所は押さえて教えて下さいます。楽しいよ。
Commented by flouribunda at 2010-04-29 22:24
kiyoriaさん、

いえいえ、コメント嬉しいです。
うちも音楽家にならせようなんて少しも思ってはいないのですよ。ただやはり親の我儘で、アメリカで縁もゆかりもない所で一人っ子を育ててる以上、日本人としての自覚をもたせ、その上で世界の共通語である英語と音楽だけは理解できるよう、使えるようにしてやれたらと思っています。どこへ行っても、英語やバイオリンで仲間にすぐ入れてもらえる、存在感をアピールできるというのは彼女の人格形成においてとてもプラスになってきたと思いますしね。
でも段々私の範疇を超えつつあるので、この先どうなることやら。しかし本当に語学も音楽も毎日のこつこつとした積み重ねですよね。大目にみてほしいとか注文つけたくなる気持ちもよーくわかります。「毎日10分!!テープで聞くだけで貴女もモーッアルト!!」とかあったらいいなあ。
Commented by さや at 2010-04-30 23:15 x
素晴らしい環境に恵まれて良かったですね!!!  ただ単に弾く事を乗り越えて本当の意味を理解できるまでって、子供がそれぞれ精神的に成長してくれないとたどり着けない道ですよね・・・家はまだまだ叩き込み状態ですが(笑)、私はずっと嫌々続けていたピアノを弾くのが意味を持ち始めたのって中学に入ってからだったと思います。
  
音楽の本場で、肌で感じながらのレッスン、そしてそれを吸収できるパンサーちゃん、これからも楽しみですね!
Commented by flouribunda at 2010-05-01 05:40
さやさん、

お恥ずかしながら、うちも叩き込み状態は続いております。どこまで吸収できるのかも疑問ですが、親がこの状況で精一杯のことをやってくれたというのは大きくなってわかってくれるのではないかと、、、。
本当に音楽を子供に学ばせるというのは大変なことですよね。私も何度もくじけそうになって、でもその度にまわりの皆さんに助けられています。
先日もこちらで教えて頂いている先生が、「自主的に練習するようになったのは中学入って少したってから、とにかく小学校の間はスパルタでした。」と笑っておっしゃっていました。娘もそういう話を聞かせていただくと、そういうものなのだと納得できるようで。母じゃ全く説得力ないので、、、。


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